撮影日誌
2007年12月26日 樹氷 美瑛町
久しぶりに朝から快晴となった。旭川市の江丹別では氷点下26度まで下がり、この冬一番の寒さとなった。美瑛の丘陵地帯でカラマツや白樺の木が樹氷に覆われ、わずかだがダイヤモンドダストも見られた。この冬は雪が少ないようで、一面雪原に覆われた丘では枯れ草が至る所で顔を見せていた。この日は一日中天気がよく、夕方には大雪山連峰が夕映えに赤く色づいていた。
2007年12月12日 タンチョウ 鶴居村
ようやくEOS-1の新機種が発売された。ここ1ヶ月ほど撮影からは遠ざかり、パソコンとのにらめっこが続いていたので、早速新しいカメラを手に道東へ向かった。オンネトーはすでに凍り付き表面に雪が積もってしまい、期待していた透明感のある湖ではなくなってしまっていた。翌朝鶴居村での撮影は、なかなか思うような場所に鶴がこないため中途半端な撮影となってしまった。
2007年11月7日 オンネトー 足寄町
10月中旬から2週間東北を撮影してきました。東北の秋は初めてで、北海道の赤、緑、黄の三原色とは違い様々な色が混じり合った紅葉でした。
11月になって北海道に戻り、道東に向かいました。北海道はすでに木々の葉もなく、晩秋のたたずまいを見せていました。オンネトーを訪れる人もほとんど無く静かなたたずまいの中での撮影となった。
2007年9月27日 高原温泉 上川町
暑い夏が続いた北海道も、大雪山では初雪が降り紅葉も徐々に麓に向かっている。今回は曇り空の中高原温泉の沼巡りをした。紅葉は例年より遅いようで、1時間ほど歩いた最初の沼から赤い木々が目立ち始めた。3日前に霜がおりさらにヒョウが降ったとのことで、背丈の低いナナカマドや楓の一部はすでに枯れてしまっていたが、緑のアカエゾマツとナナカマドの赤が織りなすコントラストの美しさは健在だった。
2007年9月22日 旭岳 東川町
20日から22日迄美瑛から大雪山にかけての撮影会が行われた。昨日は雨の予報だったが、一時ぱらつく程度で撮影は無事に終わった。今日は快晴の予報だったが、早朝は雲が多く旭岳についたときは霧の中だったが。30分ほどすると視界が開け噴煙を上げる旭岳が眼前に迫り、参加者の撮影意欲をかき立てていた。紅葉は少し早い気もするが、色づきはいまいちでこのままで終わりそうな感じがした。
2007年9月13日 洞爺湖の星空 洞爺湖町
9月中旬になっても、日中は相変わらず暑い日が続いた。洞爺湖周辺に3日間滞在したがすっきりとした青空はみられなかった。夕方になって東側の空の雲が無くなり星空となったが、少しもやがあるためか思っていたより星の数が少ないようだ。久しぶりに訪れた有珠山西山火口の噴煙が以前より多く感じられた。
2007年8月29日 朝霧の釧路湿原 釧路市
サテライト展望台についた時には、湿原一帯に薄い霧がかかっていた。望んでいた光景になりそうな気がしたが、日の出直前からその霧が徐々に東へと移っていった。日の光を受けたときにはすでに湿原半分からは霧が消えてしまっていた。望遠レンズで霧の部分を切り取り、なんとか朝霧の湿原の雰囲気を出すことが出来た。
2007年8月5日 ホテル清さと写真ギャラリー 清里町
道東の清里町に7月にオーブンしたホテル清さと(0152-25-2001)に、知床を中心とした写真を展示しています。大きいので2m×1mあり、合計28点あります。道東にお泊まりの際は、是非ご利用ください。なお8月25日から9月9日まで、札幌のモエレ沼公園内ガラスのピラミッドで、NPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク展を開催します。北海道の自然文化の写真およそ200点を展示しています。
2007年8月1日 霧の摩周湖 弟子屈町
連日屈斜路湖付近は霧に包まれ、小清水峠からは雲海に浮かぶ知床連峰が見えていた。摩周湖もいつも霧に包まれていたが、8月に入ってようやく、摩周岳が姿を見せた。しかし摩周湖には厚い霧が多い、湖面の姿はなかった。早朝いた数人のカメラマンもあきらめたのか、陽が高くなる前に帰っていった。夜が明けて3時間ほどたって、急に霧の動きが激しくなり徐々に湖面が姿を現してきた。
2007年7月9日 釣り鐘の滝 弟子屈町
以前から訪れてみたかった、夕染めの滝へ向かった。林道を15分ほど車で進み、林道の終点からは、川をさかのぼり30分ほどで滝が姿を見せた。30メートルほどの高さの滝で周囲の岩には苔が緑色に輝いていた。この滝の少し先に、この写真の釣り鐘の滝があった。この滝は落差はさほど無いが、小さな流れが幾筋にも連なっていた。
2007年7月2日 月明かり 礼文島
5年ぶりに、利尻礼文を訪れた。島は花を見る観光客でにぎわっていた。島に入って5日目になるが、利尻山はいっこうに姿を見せない。この日は夜明け前から雲一つ無い空で、利尻島を撮影するためにさっそく桃岩遊歩道に向かった。途中振り返ると月明かりに日本海が輝いていた。
2007年4月7日 フクジュソウ 屈斜路湖畔
この冬暖かかった北海道だが、4月に入ってからは寒い日が続いていた。北海道東部は例年にない量の雪に見舞われたりしたが、春の使者フクジュソウハは例年通りの時期に花を咲かせた。桜の開花も平年並みになりそうで、これからは日一日と暖かくなっていく。
2007年3月21日 樹氷・屈斜路湖
今年の屈斜路湖は凍ることなく春になりそうだ。これは過去の記録にはないとのことだが、3月に入って例年の寒さが戻ってきたものの湖が凍るまでには至らなかった。東京で桜の開花が発表される中、屈斜路湖周辺は、私が今年訪れた中では最高の樹氷が広がっていた。しかし日中の日差しが強いため午前中には、樹氷も散ってしまった。
2007年2月5日 樹影
今年初めてのスノーシューをはいての森の中。朝から天気が良く、日差しが強いので斜面を登り終えたときにはうっすらと汗ばんでいた。冬は行動範囲も広くなるので、夏では見られないアングルの写真を撮ることが出来る。道東の冬は安定した天候のはずだったが、今回は8日間滞在して晴れたのはわずか2日間だけだった。
2007年1月20日 屈斜路湖
今年の冬は、全国的に暖冬が続いているのと同様、旭川も雪が少なく、最低気温も氷点下10度を下回る日がほとんど無い。撮影に訪れた屈斜路湖は、前日まで一部凍り始めていたのが夕方からの風と波で、ほとんどが砕け散って今は岸の一部に残っているだけである。和琴半島には日の出と共に数羽の白鳥が飛来してきた。